母の愛
既に夕方になった。その日は準備の日、すなわち安息日の前日であったので、アリマタヤ出身で身分の高い議員ヨセフが来て、勇気を出してピラトのところへ行き、イエスの遺体を渡してくれるようにと願い出た。この人も神の国を待ち望んでいたのである。
-マルコによる福音書15章42・43節-
イエスは十字架から降ろされ、傷つき痛んだ御体が母の御腕に抱かれる。引き裂かれたキリストの体、教会を母が、今も御腕に抱いておられる。体の部分である私達が、もうこれ以上御子を傷つけることがありませんように。祈りと愛の業によって、小さな傷も癒していくことが出来ますように。母マリア様、あなたが注がれる眼差しと御腕のあたたかさを忘れることがありませんように。